プラス自律神経失調症

甲状腺の病気

甲状腺,病気

甲状腺疾患は、女性に非常に多くみられる病気です。新陳代謝やホルモン物質の分泌にも深い関わりがあるため、正常に機能しなくなると体温を保てなくなったり、頭痛やめまい、倦怠感、疲労感、動悸、息切れ等、自律神経失調症でも現れる様々な身体症状が現れます。
甲状腺の機能は低下しても高くなりすぎても体に大きな影響が出ます。その為、ホルモンバランスや自律神経のバランスが乱れやすい更年期の女性に、”甲状腺低下症”や”甲状腺機能亢進症”の症状が多くみられる傾向があります。


甲状腺とは

特徴と働き

甲状腺は、のど仏の下あたりにある甲状腺ホルモンを分泌している内分泌腺で、自律神経とも関係のある器官です。蝶のような独特な形をしていて、内分泌系の器官としては体の中で最も大きな器官ですが、日常生活で意識して見ることはあまりないかもしれません。
甲状腺ホルモンには、体温を調節する作用があります。また、細胞への酸素供給が十分に行われるように促して新陳代謝を助ける働きもあります。
そのため、めまいや動悸などの症状が長く続くと日常生活に支障をきたす為、早期治療に治療を開始する事が大切です。

甲状腺の異常で見られる症状

周辺環境の気温や温度に合わせて適切な体温を保っているのは甲状腺機能の働きのおかげです。そのため、この機能が低下したり異常に上がってしまうと、体を動かしにくくなったり、眠っても疲労感を感じたり、手足が冷えて冷たくなったり、寝つきが悪い、眠りが浅いなどの睡眠障害の症状が現れることもあります。
また、成長期の子供の甲状腺に異常が現れると、身体的に十分な成長が望めない場合もあります。そのため、現在は新生児に先天性の甲状腺機能障害がないか検査する事が義務付けられています。

主な甲状腺疾患

甲状腺機能亢進症(パセドウ病)

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの分泌が過剰に分泌される疾患で、パセドウ病とも呼ばれます。
ハッキリとした原因は解明されていませんが、比較的若い年代の女性に多く症状が現れることがわかっています。その為、妊娠中でもパセドウ病を発症するケースが珍しくありません。
発症すると、イライラしたり動悸、倦怠感、体重減少の他、厚さに弱くなったり、目玉が飛び出たように顔が変化する場合もあります。
検査の結果パセドウ病と診断されると、薬物療法を中心にホルモン分泌を抑える治療が行われます。

甲状腺機能低下症(橋本氏病)

甲状腺機能低下症は、ホルモン物質の分泌量が低下してしまう疾患で、橋本氏病とも呼ばれます。
甲状腺周辺に炎症が起こる事が、ホルモン分泌機能が低下する原因だといわれています。基本的には中高年の女性に多くみられる疾患で、甲状腺が段々と硬く腫れて痛みや腫れの症状が現れます。しかし、中には生まれつき免疫機能が低い先天性の場合もあり新生児検査で発覚した場合には早急に治療を開始します。
甲状腺ホルモンの分泌量が異常に少ない為、ホルモン剤の服用による薬物治療が一般的に行われます。