プラス自律神経失調症

神経症

神経症

神経症とは、何かを心配したり、責任感を強く感じたり、一つの事がとても気になってしまう、といった状態が続く事です。誰にでも何かを不安に感じることはありますが、日常生活や身体的に影響を及ぼしてしまうと、病院では不安神経症や心気性神経症などの「神経症」という診断をします。
パニック障害や脅迫神経症といった症状は、精神分裂症などの精神病とは基本的に別のものです。しかし、原因の一つにストレスがあり、うつ病や自律神経失調症の症状が慢性化してなってしまう場合もあります。


神経症の種類と特徴

不安神経症・不安障害

不安神経症は、漠然とした不安をありとあらゆる場面で感じてしまうのが特徴で、高所恐怖症・閉所恐怖症・対人恐怖症等も含まれる事があります。
不安神経症は、他の疾患が原因となっている場合も多くあります。特に心臓病やガンなどの重大疾患の疾患者が、その発作や病状の悪化に強い不安やストレスを感じるために、冷や汗や動悸、貧血など自律神経の症状が現れるものです。
このような不安障害がある人は、自律神経失調症の症状が慢性化して鬱病になったり、逆に鬱病から強い不安神経症の症状が現れる場合もあります。


心気性神経症

自律神経失調症でみられる、突然のめまいや動悸、冷や汗、耳鳴り、息苦しさ、下痢、便秘、集中力の低下、不眠、記憶力の低下などの症状が現れます。
これらの症状が現れる事で、自分が重大疾患にかかっているのではないかと思い込んで、症状を細かくチェックしたり、当てはまる病気をインターネットで検索したり病院を受診するケースもあります。
自分は病気だと思い込んでいますが、病院で思ったと通りの病名で診断されないと病院をいくつも変えて受診する人もいます。


強迫神経症・脅迫神経症

脅迫神経症は、自分では意味の無い事や必要性の無いことだと分かっているのに、同じ考えが頭から離れない、同じ動作を繰り返し行ってしまう、というものです。
たとえば、食事の前に必ず同じ食器を同じ順番で並べなければ食べ始められない、とか、寝る前に同じ順序で着替えたり布団を敷かないと眠れない、といった動作を行うことも脅迫神経症の症状の一つです。
また、対人恐怖症やがんノイローゼ等で症状の程度が強い場合等には、不安神経症ではなく脅迫神経症と診断される場合もあります。


退却神経症

自尊心が強く失敗を恐れる傾向が強い為に、常に逃げ道を考えていたり、本来やらなければいけないことから目をそらすように、アルバイトや単純作業を繰り返す事に夢中になるケースが多く見られます。
何事にも無関心・無気力になるのが特徴で、まじめでおとなしく、人との対立を好まない人、親や先生にとって模範的で良い子であった人に多くみられます。


離人症

五感で感じる、味やにおい、音の感じ方が鈍くなり、美味しいとか美しい、良いにおいといった感覚が薄れる事で、自分が他人の目や耳を通して外界と接しているように感じるのが特徴です。
こういった症状は、鬱や精神分裂症の初期症状として現れることもあります。不安神経症や脅迫神経症と併発する場合や他の症状を伴う場合には、早めに専門医を受診し、適切な治療を早期に開始する事が重要です。


パニック障害

卒然にめまいや激しい動悸、呼吸困難、冷や汗、めまい等のパニック発作に何度も見舞われていると、次にいつ発作に襲われるのか、という不安を強く抱えるようになります。そのためパニック障害は、不安神経症の一つとしてとらえられることもあります。
ストレスや疲労が発作のきっかけになる事が多い為、食生活や睡眠時間の確保、適度な運動による気分転換など生活習慣の改善を行うことで発作を抑える治療を行うのが効果的です。