プラス自律神経失調症

うつと自律神経失調症の相違点

うつ,自律神経失調症

鬱と自律神経失調症は非常によく似た病気です。
一般的に”うつ病”とは、精神的な症状が際立っている状態で、”自律神経失調症”は身体的な症状が際立っている状態と区別されています。
しかし、どちらの病気も同じ症状が現れる事、また程度も個人差がある為、専門医でも診断には慎重な判断が必要です。
最近は簡単なうつ病チェックをよく見かけますが、それぞれに違った原因や治療方法があります。結果を鵜呑みにするのはやめましょう。チェックだけで自己診断せず、気になる場合は、専門の病院を受診してみて下さい。


うつ病とは

鬱と躁

鬱病は、気分が滅入って何もする気が起きない、不安や焦りを感じる、倦怠感、不眠、食欲不振が続くといった状態になります。
反対に躁うつ病の「躁」状態は、とても気分が晴れやかな状態が続きます。非常に性欲的で一見健康そうに見えますが、考えが突発的であったり興奮したような状態で突然怒ったり、衝動買いや人に物をあげてしまう、先の事をあまり考えずに行動するといった状態になります。
この躁と鬱の状態を周期的に繰り返すのが「躁うつ病」です。症状が治まっている間は正常な状態を保つのも特徴の一つです。

うつの種類と原因

日本人に特に多と言われているのは、鬱状態だけを繰り返す”単極型”で、「更年期性うつ病(初老期うつ病・老人性鬱病)」や「仮面うつ病」もこれに含まれます。
これに躁状態が加わる「躁鬱病」は、うつだけの痰極性に対して双極性と呼ばれます。
一般的に多い野は、ハッキリとした原因がわからないまま鬱状態になる”内因性うつ病”で、発症の要因には遺伝的な要素があるといわれていますが明確にはされていません。
他の疾患原因となるタイプは、二次性もしくは身体因性などと呼ばれ、糖尿病や脳の異常等が関係してきます。

自律神経失調症とは

自律神経失調症の症状

原因は様々ですが、自律神経が正常に機能しなくなる事で内臓の状態が不安定になったり、睡眠のリズムが崩れると、身体的に疲労感や倦怠感、眠れない、食欲が低下するといった症状が現れます。
体の機能をコントロールできなくなる事が原因の為、食欲や睡眠欲はありますが実際にはあまり食べられない、ぐっすりと眠った気がしない、眠っても疲れが取れないという状態になるのが特徴です。
こういった症状から、頭痛やめまい、体重減少、便通異常、動悸などが引き起こされます。

うつ状態から自律神経失調症になるケースも

鬱病ではなくても、一時的にふさぎこんだり憂鬱な気分になったり、食欲減退等のうつ状態になる事は誰しも起こりうることなのです。
しかし、一時的な鬱状態をうつ病と思い込んでしまうケースもあります。思い込みによる不安やストレスが、自律神経の働きに影響を与えて症状が出た場合、鬱ではなく自律神経失調症と診断されることが多いはずです。こういった場合、例えば夜眠れない、食欲がないといった鬱病の症状が続いても、お腹が減る、眠くなるといった欲求に関する感覚があるのが一般的だからです。

相違点

酷似する症状がみられる2つの病気ですが、このように別々に特徴を見てみると、症状の現れ方に違いがある事がわかります。
自律神経失調症は、身体症状が中心で早い段階から自覚症状として現れます。その為、欲求はさほど減退していないのに、上手く食べられない、眠れない、という状態になります。
反対にうつ病の場合、精神面や感情面で症状が現れる為、身体症状が現れた時点ですでに根本的な欲求から減退しているのが一般的です。
そのため、身体的な症状だけで見ても程度が重いのは鬱病である場合が多いのです。